2015年 MFO的ベストアルバム 再発部門

2015年に聞いたものの中から、良かったと思うものを今年も発表。
Music Freak Out的な非常に偏ったベストアルバム。

再発部門(順不同)

村八分/くたびれて(LP)
murahachibu
レコード・ストア・デイ用にリリースされた、村八分の1971年スタジオ録音音源の初アナログ化。
過去のCDジャケは再発も含めてイマイチだったんで、今回のは良いかなーと。
内容は、まぁハッキリ言ってストーンズを「アレ」した「ソレ」なんだが(苦笑)
この発売に関してRSDの運営方針に文句があったんでブログでもちょっと書いた。

GISM/DETERMINATION (CD)
GISM
「ベスト盤」とは銘打つには不満が残りすぎる選曲(2nd、3rdからは一曲も無し)。しかし音質は格段に向上。
あと「DETESTATION 」全曲入れるのならオリジナルの曲順で収録したほうが良いんじゃないのか、
とか文句タラタラの割りにヘビロテ。

JUDEE SILL/LIVE IN LONDON(LP)

2007年にリリースされていたCDヴァージョンの抜粋LP化。
1972-73年のBBCライヴ音源。
ジュディの歌はアナログの方が似合うと思うし、実際CDよりこちらの方を何度も聞いた。
インフォには無かったがカラー・ビニールだったのでチョッと嬉しかった。

メスカリン・ドライヴ/アーリー・メスカリン・ドライヴ 1985-1989(2LP)

初期メスカリンのパンキッシュな頃の音が大好きだったのでまずCD盤を買ったが、
アナログ盤も出ると知り勿論こちらも購入。
当時と同じアナログで聞くことで、その頃の気持ちに戻れる気がする。
新宿アンティノックで見たライヴ、カッコ良かったなー。

Harmonia/Complete Works (5LP BOX)

クラスターの2人とミカエル・ローターによるユニットの全作品のLPに
未発表曲を収録したボーナスディスクを追加したBOXセット。
浮遊感が半端無い。
ボーナスディスクの「デラックス」プロトタイプは興味深かった。
限定なので急いで購入したのだが、完売後にレーベル元はあっさり追加で製作。
ヲイ(怒)。

The Velvet Underground/Loaded: Re-Loaded 45th Anniversary Edition (5CD+DVD)

既出音源が多いのは承知の上。
ヴェルヴェッツのアルバムの中で一番好きなのがこれなので、もうしょうがない(笑)。
モノラル・ヴァージョンのベースが前に出てるミックスが事のほかお気に入り。
スィート・ジェーンはオリジナルのエディットした方がすっきりしてて良いと思う。

ドキュメント「日本の放浪芸」小沢昭一が訪ねた道の芸・街の芸(8CD)

1999年にCD化されていたが、パッケージをLPサイズに変更してボーナスディスク付で待望の再発。
小沢昭一が日本を歩き廻り追い求めた道の芸の歴史的音源。
映像は無くとも音像だけで彼らの姿が目に浮かんでくる。

カメルーンのオペラ(フィールド・レコーディング)(SACD)

オリジナルは知らなかったので、自分の中では事実上新譜と同等。
ワールドミュージックで著名なOcoraレーベルがリリースしたフィールド・レコーディング作品。
生々しい音質の録音や音像が迫ってくる。しかもSACDだし。

VU以外はランクインはしなかったが、数多ある「デラックス・エディション」の乱発は、
この業界もうネタ切れなのかなとか思う。
重箱の隅を突き過ぎだろ。でも買っちゃうんだよなー(苦笑)

2015年 MFO的ベストアルバム 新譜部門

2015年に聞いたものの中から、良かったと思うものを今年も発表。
Music Freak Out的な非常に偏ったベストアルバム。

新譜部門(水橋春夫グループを除き、順不同)

水橋春夫グループ/考える人(CD)

年頭の作品なのに年間1位を確信。(笑)それほどの衝撃。
なんせ、あのジャックスの水橋さんの48年振りの作品。
ギターソロの音色などはあの頃のまま。
楽曲に関しては「古臭い」と言われるだろうけど、
それは間違いなく製作サイドの確信犯。

加藤りま/faintly lit(CD)

「仄かに光る」のタイトル通り印象の楽曲が並ぶが、
その背後に潜む凛とした佇まいを感じる。

GRIM/MAHA(2LP)

シングル「ビューティフル・モーニング」で見せたダンサンブルな方向に向かうと思いきや
良い意味でいつも通りの呪術的なインダストリアル・ノイズ。

穂高亜希子/あの頃のこと/風、青空(7'+CD)
穂高
さらっと流せそうで流せない、つい聞き入ってしまう。
難しい言葉や言い回しを使わない歌は静かに染み入る。

非常階段/Emergency Stairway To Heaven(Pic LP+CD)
非常
非常階段初のピクチャー・レコードでのリリース。
本編のLP(スタジオ録音)は、「おや、おかしいぞ、パワー・ハーシュじゃないぞ。
何かアンビエントな感じなトラックもあるぞ。」な、新境地的な新作。

Steven Stapleton & Christoph Heemann/PAINTING WITH PRIESTS(LP)
RR44
同時発売された同タイトルCDとはミックスやアートワークが異なる。
NWWとHNASの合体(笑)した2009年のライブ。
アンビエントまでは静かでなく「耳障り」にギリギリ届かない騒々しさは、
個人的には癒される。

ニック・ロウ & ロス・ストレイトジャケツ/(LP)

レコード・ストア・デイ用にリリースされた、同タイトルCDのアナログ化。
近年は枯れた味わいの作品が多かったが、近年はまたバンド回帰になってきているようだ。
2014年のツアーのライブ音源。

Phew/New World(CD)

PASSからの1stアルバムを思い出した。
1stとはバックが人力と機械の差はあるが、
無機質で硬質なサウンドとPhewの声質は相性が良いんじゃないだろうか。

MARK MCGUIRE/BEYOND BELIEF(2LP)

昨年の新潟でのライブもまだ記憶に新しい、アメリカのギタリストの新作。
ライブではミニマルでアシュラなどを連想したが、ここでは結構ポップでドリーミー。

KEN MATSUTANI/AFTER THE RUSH(LP+CD)

マーブル・シープの松谷健の、個人名義では初のアルバム。
自身のルーツ・ロック(と言うか、グラム・ロック、てか、T-REX)をモロに全面に出した作品。
本当はこっち路線が本筋なんだろうけど、最初にこれをやらなかったので、
1期マーブルの末期は大きな誤解を受けたんだと思う。

また今年も「新作」でアナログが大半を占める。
LPとCD同時発売なら迷わずLPを買ってしまう今日この頃。

2014年 MFO的ベストアルバム 発掘音源部門

2014年に買って聞いたものの中から、これは良かったと思うものを
ラジオは終わったけど今年も発表。
基本的によく聞いたものを中心に選択。

発掘音源部門(順不同)

三巻敏郎 Januari 22 2000
裸のラリーズのメンバーだった、サミーこと三巻敏朗のソロアルバム。
アナログ盤オンリーでリリースされたもの。
2000年1月に盟友・ドロンコと行った舞踏のためのライヴ演奏を編集。
反復を多用したミニマルミュージック、て言うかトリップのための音楽だな、もう。


奇形児/Early Days Rough&Tough
1980年代初頭のオリジナル奇形児のライブ音源集。
あのヤバかった時代の空気をそのままCD10枚組で登場。
しかし、クレジットやデータ等が少なすぎる事、ブックレット等も無い事、
ディスクの並び順に一貫性が無い事(時間軸順を全く無視)、など不満点も多々。
しかし、彼らのライブを体験出来なかった者としては感涙もので有る事は違いない。


トマス・ディンガー/2000
とんでもない音源が年末に飛び込んできた。
ノイ!、ラ・デュッセルドルフ等で活躍した、
トマス・ディンガーの晩年の未発表音源集。
但し、ソロアルバム「我が為に」のドリーミーな内容を期待すると当てが外れる。
アルバム全体を覆う、無機質で重い実験的音響を聞くと、
更に先の違ったものを求めて、命の最後まで音を模索していたのが判る。
Thomas Dinger

The Pop Group/Cabinet of Curiosities [Analog]
今年来日もするポスト・パンクの雄の、ほぼ未発表音源集。
このいびつなファンク、ダブな音は今聞いてもワクワクする。
しかし再結成の今の音は、悪い意味で洗練されててビックリ。
多分来日公演は行かない(苦笑)。
アナログ盤で購入。mp3ダウンコード付。



2014年 MFO的ベストアルバム 再発部門

2014年に買って聞いたものの中から、これは良かったと思うものを
ラジオは終わったけど今年も発表。
基本的によく聞いたものを中心に選択。

再発部門(順不同)

ブリンズリー・シュウォーツ/ディスパイト・イット・オール
名盤発見隊の「紙ジャケット・シリーズ」の1作。
カントリー、ウエストコースト、スワンプなど音楽に憧れて、
それに英国特有の湿り気を加えたサウンドだった頃の作品。
実は紙ジャケどころか日本盤CDは初発売。遅せーよ。


WHITE HOSPITAL/HOLOCAUST
Vasiliskの桑原とGrimの小長谷が1980年代初頭に組んでいた
インダストリアル・ユニットの復刻盤。
歪みまくったトライヴァルな音塊は未だ衝撃的。
CDとLPが発売されLPは複数のカラーヴァイナル仕様。


HIGH RISE/PSYCHEDELIC SPEED FREAKS
PSFレコードの記念すべき1番。
その歪みまくった暴力的な音の質感がすんばらしい名盤。
オリジナルのアナログ盤の音質のデジタル化の困難さが懸念され、
ずっとCD再発がされていなかったもの。
残念な事にこの再発CDは、オリジナルLPの質感を再現出来てはいない。
しかし、これが再発された意義は大きいので、挙げてみた。


加藤りま/four songs/cover songs
それぞれ、限定50部しか製作されなかったカセット2作が、
未発表曲を加えてカップリングされて再発。
その歌声はフリー・フォーク系の淡い感じに見せかけて実は芯が太い。
まもなく発売されるフル・アルバムが楽しみ。
rimakato

Captain Beefheart/Sun Zoom Spark: 1970 to 1972
ええ、未発表曲目当てに買いましたとも(笑)。
隊長の作品は、実はトラウト・マスク以降の作品の方が、
近年は良く聞く様になっている。
これはアナログ盤を買おうか迷ったが、オリジナル盤持ってるんで止めた。


Grateful Dead/American Beauty(ハイブリッドSACD)
デッド本家の作品は恐らく初のSACD化。
音の芳醇さに、改めてこの作品の良さを実感。
デッド聞き始めの頃は、実はこれそんな好きでは無かったと告白しておく。


大森靖子/PINK
昨年、メジャーデビューを果たした彼女の、1stミニ・アルバムのアナログ化。
LPのB面はオリジナル収録曲の、2014年再録ヴァージョンが納められている。
まだまだドス黒い頃の大森。


2014年 MFO的ベストアルバム 新譜部門

2014年に買って聞いたものの中から、これは良かったと思うものを
ラジオは終わったけど今年も発表。
基本的によく聞いたものを中心に選択。

新譜部門(順不同)

Hollywood Dream Trip/Would You Like to Know More?
Christoph Heemann と Will Longによるプロジェクトの正式なデビューアルバム。
アナログ盤オンリー。
ドローンではあるがアンビエントではない。ハーシュほど騒々しくない。
微妙なこのバランスが、極上のトリップ感を与えてくれる。


Linda Perhacs/The Soul of All Natural Things
アシッド・フォークの伝説の女性シンガーの、実に44年振りの2nd。
変わらない歌声と存在感。
1stでも聞けた幻想的な雰囲気がより強まった印象を感じた。
これもアナログ盤で購入。


新山詩織/しおり
低くややハスキーですこし気だるそうに歌う声に惹かれた。
歌い方を「作って」るのかと思ったら、普段の話し方も同じだった(笑)
これをリリースした時点ではまだ現役女子高生だった。
曲調や歌詞にはまだ甘い部分が有ると思うのだが、期待値込みで。


白波多カミン/くだもの
ギューンからの1stも素晴らしかったが、
バンドを従えてより深く重厚なサウンドに乗っかる声と歌詞に心を囚われた。
そりゃ、広重さんも惚れる訳だ(笑)
バック・バンドのメンバーも豪華。



奇形児/脱・人間 紛いモノの狂気は世の中を不快にさせるただの糞
もはや「ハードコア・パンク」の範疇を超えた、
良い意味での多彩な音楽性を発揮した新境地の2ndアルバム。


Vashti Bunyan/Heartleap
9年振りのサード・アルバム。
前作はやや音数が多いアレンジだったが、
今作は1stの雰囲気を感じさせるシンプルなアレンジの内容。
淡いのに力強い意志を持った歌。これがラスト作になるらしいとの事。残念。
これもアナログ盤で購入。


透過性分子/Stratosphere Sound
灰人者としての活動でも知られる岩田裕成のソロプロジェクトの新作。
金属を引っ掻く様な細かな粒子の音が空間に浮遊する様は、
心地よい心酔感を感じる。
実は余り期待を持たず(失礼)聞いてみたら、事の他良かった。
透明フィルムに印刷されたジャケットとクリアービニール盤と言う装丁も好み。
透過性分子

Su Wai/Gita Pon Yeik
ミャンマーの竪琴サウン・ガウの名奏者「Su Wai」による、ビルマ古典音楽集。
美しく奏でられる弦の響きは、実にしっとりと潤んだ表情をみせてくれる。
いやー、癒されます。
Gita Pon Yeik

葉山嶺/Soundtrack: A Child Goes Burying Dead Insects
フィルムメーカー葉山嶺による映像作品「子どもが虫の死骸を埋めにいく」サントラ盤。
ワールドミュージックやフィールド音、童歌、を思わせる音のコラージュが
徐々にささくれ立ってノイズが混じっていく様は、白昼夢を見せられている様な印象に囚われる。
片面のみ収録されたアナログ盤。限定200部。
葉山

2014年の「新譜」だというのに、9枚中6枚がアナログ盤。
やっぱ、アナログ復興、ホントだなと実感(笑)

ustream

11/22(土)20:00から、ustで「今宵復活。ust版 Music Freak Out」やります。
燕三条FMで15年間放送されていた音楽番組「Music Freak Out」のustream版。今回が第2弾。
シングル盤オンリーで、ノイズ、ニューウェイヴ(パンク含む)、80年代女性アイドル、クラウトロック、あと80年代J-ROCKを、3時間放送予定。

http://ustre.am/bvkj

15年間ありがとうございました。

燕三条FM「ラヂオはーと」にて、前身番組「ロック名曲座」が1998年10月1日放送スタート。
半年後に番組名を現在の「Music Freak Out」に改め、今年の9月で放送開始から丸15年になります。
開始当初には全く想像もしていなかった長寿音楽番組になってしまいました。

ラジオの音楽番組の多くが、今ヒットしているものを中心とした、そしてどの番組でも同じ様な内容。
「売れてる」曲では無いけどもっと個性的で素敵な音楽をラジオの電波に乗せてみたい。
そんな思いが番組を始めたきっかけでした。

手探りの状態で番組を始め、「こんな番組、聞いてくれる人っているのかな?」と思いつつも、
それでも少しずつ番組に対しての反応が有ったり、お便りを貰ったりと、それは本当に励みになりました。
音楽を好きになって、もっと多くのものを聴きたくなって、でも何を聴いたら良いのか解らなかった時、
知人や行きつけのレコード店などから、それこそ数え切れない多くの素敵な音楽を教えてもらいました。
そんな自分を揺さぶってくれた「何か」。受け取った大きな「何か」。
それを、ほんの少しだとしても、もし他の人に手渡せる事ができてたのだとしたら、
続けてきた意味が有ったのかなと思います。

ヴェルヴェットとかラリーズとかジャックスとかが、普通に当然の様に流れるラジオ、
そんなものが実現できたのは、それはちょっと自慢させて下さい。

放送総回数、700回超。
これからまた同じことをやれって言われても多分無理ですが、
積み重ねて来たこの数字の重さを実感しています。

ラジオ局のスタッフの皆さん、収録を手伝ってくれた友達、
貴重な音源を提供してくれたアーティストの方々、番組に関わってくださった方々、
そして何より番組を聴いてくださった皆さん。
個々に名前を挙げるスペースがありませんが、全ての人に心から感謝しています。
15年もの長い間、本当にありがとうございました。


「Music Freak Out」は、ラジオ局の9月末の改編期をもって終了します。

燕三条FM「Music Freak Out」今週は1時間遅れの23時からの放送です。

放送休止のお知らせ

8/16は、ラジオ局お盆進行の都合により、
MFOの放送はお休みになります。
ご了承ください。

放送時間変更

本日の「music freak out」は、ラジオ局の都合により10分ほど遅れての放送になります。
ご了承ください。
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プロフィール

music freak out

Author:music freak out
新潟県の燕三条FM「ラジオは~と」にて、通常のFMではまず流れないであろう音楽の数々を独自の選曲で15年間オンエアーされていた異色音楽番組「music freak out」のナビゲーターだった「ナゴヤ」のエッセイなど。

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