6/14 on air list 「頭士奈生樹 pt.2」

頭士奈生樹。
非常階段のオリジナル・メンバーでも知られるが、
関西のアンダーグラウンド・シーンでは螺旋階段、リラダン、ハレルヤズ、
イディオット・オクロック、渚にてなど重要なバンドに在籍し、
そのギターは多くの人を魅了したにも関わらず、個人の作品は数少なく
そして流通も限られたため、多くの聞き手に届く事は無かった。
しかし、彼の音楽はもっと語られ評価されるべき、重要な音楽の一つである。
前回に続き、特集の2回目。


頭士奈生樹/花の憧れ
頭士奈生樹/光の粒
album-Ⅲ(2005)
7年振りに発表された3rdソロ。現在のところ、これが最新作。
より、「歌」に比重を置いた作品。
派手に叫んだり、多くの語句を用いている訳ではないのに、
豊潤で深い景色を見せてくれる。


ハレルヤズ/ハレルヤ
album-肉を喰らひて誓ひをたてよ(1986)

柴山伸二のプロジェクト。その後「渚にて」に移行する。
これも「歌」に重きを置いた作品。頭士奈生樹のボーカルによるナンバー。
タイトルは彼のその後の作品のテーマになる。


螺旋階段/trip-世界を駆け巡れ(live 1980)
album-不思議なところ(2006)
突如、発掘音源としてリリースされた、頭士奈生樹の最初期の貴重な音源。
歌謡曲な部分も含みつつ、プログレを強調した曲調。


渚にて/朝顔
album-こんな感じ(2001)

「うたもの」の一人者として、今では評される「渚にて」。
頭士がメンバーとして加わるのはやはり必然だったのだろう。


イディオット・オクロック/deep breathing
album-original first album(1989)
頭士は演奏に参加してないが、かつて在籍したバンドの音を紹介。


非常階段/angel dust
album-tapes(1986)

非常階段のオリジナル・メンバーであった事は、彼の音楽を考えると
と意外な気はすると思うが、自分はこれで頭士奈生樹を知った。

放送休止のお知らせ

5月3日(火・祝)のmusic freak outは、
ラジオ局の休日進行の都合でお休みになります。
次回放送は、5月10日です。

4/12 on air list 「トランスフォーマー・他」

時折、パンクの血が騒ぎ出す時がある。
もう10代の頃に刷り込まれたモノだから一生抜けないとは思う。
で、こんなのがリリースされたら、そら、買いますがな。


トランスフォーマー/黒い扉
トランスフォーマー/heavenly disire
albim-manoeuvre(1987)

奇跡のCD再発。1980年代の日本パンクを代表するバンドの一つ、
マスターベーションを率いてた卑龍が、マスベ解散後に短期間
活動していたバンド。渋谷屋根裏でライブが有ったのに用事で
行けなくなったのは未だに悔いが残ってる。しかも対バンがVID-SEXだったし..。
このトランスフォーマーでは、パンクの枠を超えた、サイケデリックな
感覚も見せ始めていた。もう少し長い活動だったらどんな音になっていたのだろうか。


マスターベーション/go back(live)
マスターベーション/兵士トナッテ戦場ヘムカエ!(live)
album-目撃者(2010)

で、そのマスベの未発表発掘ライブ音源が、昨年リリース。
音質は「勿論」悪い。が、その劣悪さは当時の感覚に近いので、全然OK。


マスターベーション/マシーン・セックス
ソノシート/死顔(1984)(CDリイシュー 1999)

自身のレーベルからリリースされたソノシートからの曲。



刀根康尚/book6-1040(yakamochi otomo)
album-musica simulacra(2011)

タコ/異化
album-セカンド(1984)(CDリイシュー bonus track)

4/5 on air list 「take all your atomic poison power away」

1986年のチェルノブイリ原発事故。
当時、反核、反原発運動と共に、音楽の世界でも様々な
反原子力の歌が作られた。
有名な所ではRCサクセションのラブミー・テンダーだが、
今、再び、そして今度は自国の問題として、その是非が
更に真剣に問われる時が来ている

john hall/power
album-power(1979)

元・オーリアンズのジョン・ホールのソロ・アルバムの曲。
そのものズバリを歌ったもので反核運動のテーマ曲にもなった。
「その毒の力をオレの前から持っていきやがれ」


ザ・グルーヴァーズ/ヘヴン
album-マキシマム・キス(1989)

そのものを直接歌ってはいないが、当初歌詞の一部は「危険な話」と歌われてた。
全てが一瞬の内に悪夢に変わる。その瞬間が今現実のものになろうとしている。


ニューエスト・モデル/pretty picture book
album-ソリッド・ファウンデーション(2002)

活動当初は、直接的なメッセージの強いパンク・サウンドだった。
のちにメスカリン・ドライブと合体してソウルフラワー・ユニオンに。


the clash/london calling
album-london calling(1979)

近づく氷河期、核の失敗、いまロンドンは溺れていて
俺はそこの川の傍に住んでいる。


以下はノンテーマで。

tony conrad & genesis breyer p-orridge/demilitarized ozone
album-taking issue(2009)
トニコンのドローン・ヴィオラが炸裂と思いきや、TGのオリッジと共に
焦点のボケきった抽象的なフリー・ミュージックが延々と展開。
アンビエントでもドローンでもなく、正しく奇妙な音の垂れ流し状態。
一応褒め言葉ですが(笑)


タコ/嘔吐中枢は世界の源
album-タコ(1983)

元ガセネタの山崎春美が、その後組んだユニットの作品が再発。
ピナコテカから1983年にリリースされた直後、歌詞の問題が表面化し
回収騒ぎとなったのだが、今回その歌詞はそのまま。大丈夫なのか?

出張Music Freak Out

燕三条FMラジヲはーとの長寿番組、Music Freak Outが
スタジオを飛び出して新潟市西堀通り「正福寺」で出張放送。
ustで全世界に向け配信予定。

2月26日(土)夜7時くらいからスタート。

2/15 on air list 「床(ゆか)から一掴み」

最近買ったもの、聞いたもののなかから面白かったものを
チョイスして流す恒例企画。

hawkwind/brainstorm
hawkwind/silver machine
album-at the bbc 1972(2010)

祝来日。恐らく見に行けそうにはないのが残念。
1972年のBBCコンサート音源を拡大して再CD化。
以前はwindsongから1972.9.28のモノラル音源が
リリースされていたが、今回はステレオヴァージョンも収録。
「宇宙の祭典」期のライブなんで悪いはずが無い。


tim buckley/she is (orange county demo nov.8,1965)
tim buckley/won't you please be my woman (orange county demo nov.8,1965)
tim buckley/wings (home tape summer,1966)
album-tim buckley(1st) DX edition(2011)

1stアルバムのステレオmixとモノmixが1枚目に、そして2枚目にはなんと
デヴュー前のバンド「ザ・ボヘミアンズ」時代の1965年デモと、
1st発売前の1966年のホームレコーディング・デモが!
ザ・ボヘミアンズでのティムは彼の経歴の中でも最もガレージ・ロックしている。

daphne oram/introduction
daphne oram/power tools
album-oramics(2011 rec.1958-77)
daphne
BBCラジオフォニック・ワークショップの最初期女性メンバーの作った音の、
2007年リリースCDのLP再発。4枚組。
手作り感の有る電子音が、ときに愉快にときにクールに流れ出ては過ぎていく。

christoph heemann/mighty joe young parts 4
k7-mighty joe young parts 4 & 7(2010)
christoph
Mirrorのメンバーでも知られるヒーマンの100部限定カセット作。
ピアノを主としたミニマルサウンド。コロコロ転がるかの様な音。


eric la casa/paris radio france central tower -inside- 23 floors
eric la casa/melbourne unilodge building -inside- 6 floors
secousses panoramiques
mini album-secousses panoramiques(2006)
先月の上京時に、新宿タワーレコード、new ageコーナーで衝動買いしたもの。
フランスのフィールド・レコーディング家の、エレベーターの音を収録したもの。
エンジンルーム内を録ったものはまるでノイズ。
エレベーター内を録ったものも、こんなにいろんな音が出てるんだと実に新鮮。
ヘッドフォンで聞くと眩暈すらも。

2/1 on air list 「追悼・TAM」

スターリンのギタリストでもあり自主製作レーベルの「ADK」を
主催したTAMが亡くなったことがツイッターTL上に現れたのは
1月の中旬。その後、それは事実と判った。
チフス時代は知らないのだが、スターリン時代の、ギターリフを主体とした
轟音ウォール・サウンドは衝撃だった。
また、TAMの始めたレーベル「ADK」は、ハードコアパンクの代名詞として
知れ渡り、自分にとっても「レーベル・カラー」を初めて意識させてくれた
存在だった。
経営面で行き詰まり、1985年夏の大阪エッグプラントでのライブ後、失踪。
シーンから姿を消してしまったが、TAMの残した功績はいまでも大きい。
ADKに残された多くの音源は、未だに光を放っている。
2週に分けて、TAMの残した音源の特集。


スターリン/トラッシュ
album-トラッシュ(1981)
トラッシュ
当時としては異例の2000枚を速攻売り切った、
またスターリンとしても最高傑作と思う作品。
様々な理由で再発が困難な一枚。


スターリン/365
album-虫(1983)

ミチロウの書く歌詞の異様さと、TAMの絨毯爆撃的ギター・サウンドが
極められたアルバム。


TAM/ゴジラ破壊のテーマ
TAM/下水道のペテン師(カラオケ)from TAM Vol.1
7'-TAM Vol.1(1983)
ADKよりリリースされたソロ名義の作品。
オマケで付いたスターリン・ナンバーのカラオケ・ソノシートは
当時ミチロウのヴォーカル・スタイルに不信感を抱いた
TAMなりの回答だったらしい。


G-ZET/G-MORE-ZET
12'-G-ZET(1984)
G-ZET
1984年の日比谷野音では、G-ZETの急遽解散により
出演がキャンセルされたため、G-ZETのライブは
結局見れず終いだった。
単独作品としては唯一のもの。


ブラッド・ベリ/no title
album-G-ZET(1999 OK record)
G-ZET.jpg
1985年夏、大阪エッグプラントでのライブ後、
TAMが失踪した事によって未完成に終わった
ブラッド・ベリの曲は、1999年のOKレコードからのCD再発で
日の目を見た。これの完成形を聞きたかった。


TAM-BOY-IDE/TANK
10'-bootleg(1984)
tamboyide
これは当時何度も繰り返し聞いたもの。
EDPSのBOY、午前四時の井出とのスタジオ・セッションを
収録したもの。即興ハード・ロックとも言えるような演奏だが、
3者のプレイの奇跡的な融合を記録した一枚。


スターリン/先天性労働者
12'(1983)

1/25 on air list 「simon finn 他」

前半は祝・初来日と言う訳で、
アシッド・フォーク界のリヴィング・レジェンド
サイモン・フィンの特集。
2005年のシーン復帰後、順調な活動を続けていたとはいえ
来日公演など夢にも思っていなかった。

simon finn/polar veil
7'-VA/the forum(2010)
フォーラム
CURRENT93の25周年記念ライブ用に製作されたシングル。
近年の作品でのパートナー、jollie woodをバックに
1stでの狂気を感じるそれでは無く、深みのあるフォークを
聞かせてくれる。


simon finn/jerusalem
simon finn/big white car
album-pass the distance(1970)

永遠のアシッド・フォークの名盤。
当初はドノヴァンのようなポップなフォークを目指していた言うが、
どうしたらこのような空間が捻じ曲がる様な歌になってしまうのだろうか。


simon finn/woman by the sea
simon finn/golden golden
album-magic moments(2005)

1st製作後、カナダに移住。音楽とは無縁な生活のあと
1st再発を切っ掛けにシーンに戻ってきた復帰作。
以前と変わらない歌声で、穏やかな面を除かせつつも
より深みを増した歌を聞かせてくれた。


後半は、サイモン・フィンと並び称される
アシッド・フォークのアーティストの曲を。

tim buckley/come here woman
tim buckley/starsailor
album-starsailor(1970)
スターセイラー
タワー・レコード限定発売ながら、初日本CD化。
アバンギャルドを極めた狂気のヴォーカルが爆裂。
初期のフォーク・シンガーの姿はここには無い。


alexander spence/books of moses
album-oar(1969)

ジェファーソン・エアプレイン、モビー・グレイプといった
サイケデリックの名バンドに在籍したスキップ・スペンス。
ドラッグ渦による精神疾患での退院の合間をぬって製作された
唯一のソロ・アルバムより。
まるで現実と別の世界で歌われてるかの様な、
肉体感覚がまるで感じられない歌と演奏。

1/18 on air list 「追悼 ミック・カーン」

先日、52歳の若さで亡くなった、元・ジャパンのベース奏者、
ミック・カーンを追悼して。
そういえば、今は無きHMV新潟店のオープニング・イベントにも
来てくれたんだった。
2度目のジャパン来日公演で新潟県民会館に来た時に見に行った。
回りは殆ど女性ばっかりだったのを思い出す。


mick karn/sensitive
12'(1982)
ミックカーン
ソロ・デビュー・シングルの12'盤はリミックス・ヴァージョンらしいが
よく違いが判らない。ベース音がやたら大きいミックス。


midge ure & mick karn/after a fasion
12'(1983)
ウルトラヴォックスのミッジとの共演。
良くも悪くも当時のニュー・ウェイブ色強し。


rain tree crow/red earth
album-rain tree crow(1991)

実質的再結成ジャパンの、結果一作で終わったプロジェクトより。
より穏やかに陰鬱になったジャパンの印象。
シルヴィアンのその後の作風を思わせるところも。
仲違いが無ければこれも続いたのかなあと。残念。


the d.e.p/mr. no problem
album-地球的病気-We are the d.e.p-(2001)

佐久間正英、屋敷豪太、土屋昌巳、ミック・カーン、ビビアン・スーによる
スーパーユニット。
意外と躍動感溢れるバンド・サウンドで攻めてくれる。


japan/visions of china
album-tin drum(1981)

アジアを強く意識したオリエンタルなサウンド・アプローチで、
よりリズムを重視したこのアルバムは当時衝撃だった。
ミックの変態的ベース・フレーズ大爆発。


japan/...rhodesia
album-obscure alternatives(1978)

初期の頃はシルヴィアンの歌い方もざらついた感じが有って、
ブラック・ミュージックの影響も強かった。
これはレゲエのリズムを取り入れたもの。


jah wobble/invaders of the heart
12'(1983)

個人的にはミックと並び評しているベーシストの一人。
スタイルは違えど、音でその人と判る個性的なプレイヤー。


ジャパンの初期を除けば、ミックのベースは、聞くとそれと判る
個性的なものだった。フレットレス・ベースを操り、
奇妙なフレーズを繰り出す様は未だ印象深い。

don van vliet

キャプテン・ビーフハートこと、ドン・ヴァン・ヴリートが、
12/17多発性硬化症の合併症で逝去。享年69歳。
セールス的には成功しなかったが、ロック界に多大な影響を与えたのは間違いない。

1982年のアルバム「烏と案山子とアイスクリーム」以降は音楽界を退き、
画家として活動をしていた。
それでも、いつか、もしかして、再び音楽に戻るのではという淡い期待は
これで永久に無くなった。

ザッパのプロデュースの「鱒仮面の複製」がやはり有名だが、
最初にこれに触れた時は、実は全く面白いとは思えなかった。
その後、偶然「鏡男」の長尺なサイケ・ブルースに出会い、
咆哮する牛胸隊長の音楽に徐々に魅せられて行く。
ブルースを誇大解釈したサウンドを基に「自由」な音楽を展開していく。
しかし、レコード会社との確執、バンドメンバーの離反など、
様々な軋轢を経て、結果音楽界から去ることになる訳だが、
その後の多くの関係者証言から見ると、搾取とか裏切りとかでなくて
本当は自業自得だったんだなぁとしか言い様が無いのだが
そんな面倒くさい人間性(苦笑)も含めてやっぱり惹かれてしまう。
まぁ、ザッパがあれほど隊長の音楽を支援しながらも、結局袂を分つなど
その愛憎相反する様が、逆にその音楽の魅力を引き立たせている気がする。

「美は乱調にあり」「牛乳のように安全」「輝く獣」そして数々の海賊盤。
あらゆるものを求め、聞き、手に入れ、そうして遠回りになったが
最後に「鱒仮面の複製」に再び辿り着く。

「鏡男」はこのエドセルからの再発盤(写真)で聞いたのが最初。
「鱒仮面」で挫折したのに何故これを手にしたのかは記憶には無い。

そして何度も、隊長と魔法楽団のレコードやCDを再生し、聞いてきた。
この後もまた何度も繰り返す事だろう。
隊長のサインの入った画集が手元にある。
サインを入れる際に恐らく筆圧が強すぎたのだろう、
紙からはみ出してしかも紙はクシャクシャになっていた。
苦笑しつつも、隊長らしい字が踊っていた。

合唱。


mirrorman_edsel_front.jpg
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プロフィール

music freak out

Author:music freak out
新潟県の燕三条FM「ラジオは~と」にて、通常のFMではまず流れないであろう音楽の数々を独自の選曲で15年間オンエアーされていた異色音楽番組「music freak out」のナビゲーターだった「ナゴヤ」のエッセイなど。

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