2016新譜 MFO的ベストアルバム

2016年に聞いたものの中から、良かったと思うものを今年も発表。
Music Freak Out的ベストアルバム。

新譜部門(順不同)

Filament(大友良英+M Sachiko)/at anechoic room(LP)

無響室内でのインスタレーションをライヴ録音したものだが、もう殆ど無音のLP。
微かな「ピー」ってサインウェイブや、これも微かなターンテーブルのトレース音が鳴っているだけ。
このLPを部屋などで聞く際に起こるノイズや物音も含めて、この作品を形作る要素。
そんな殆ど音がしないレコードが面白いのか?って言われるけど、ええ楽しみましたとも(笑)。

ザ・ゲロゲリゲゲゲ/燃えない灰(CD)

15年振りの新作は、かつてのグラインド・コアやノイズ作品では無く、
フィールド・レコーディングや電子音響的な部分を前面に出した作品。
過激なノイズを期待すると当てが外れるが、この静寂もゲロゲリの世界。

水橋春夫グループ/笑える才能(CD)

正直、前作は一過性なものかなーと思っていたので、
まさかグループの2枚目が出るとは(笑)。
まぁ、パーマネントな活動は嬉しい。
前作はアルバム一枚を通しての統一性が薄かったというか、
正直に言うとやや水増し感があったのだけど、
今作はギター・サウンドを中心とした骨太の印象。
開き直ったかのようなGSや歌謡曲テイストも有る。
そして何より水橋さんの、あのギターの音色が健在。

坂本慎太郎/できれば愛を(LP)

生身の人間が演奏しているとは思えない、
ドライで人工的なサウンドが非常に気持ち悪い(褒め言葉)。
前作までのホワイト・ソウルな要素が欠落して、
坂本の歌も拍車をかけて感情が全くこもっていなくて気持ち悪い(褒め言葉)。

Negicco/ティー・フォー・スリー(2LP)

最近のしっとりした曲とポップな曲のバランスが良い。
何より歌声が力強い。自信が有るとこんなに変わるもんなんだなー。
ちなみにアナログ盤での選出。白く淡い色使いのジャケットはLPサイズで映える。

小柴大造 & FLYING ELEPHANTS/Love Letter from 1982(CD)

1980年代に活動していた時期にライヴだけで演奏されていた曲を、
新しくレコーディングしたもの(2曲を除く)。
甘ったるく感傷的な歌詞ばかりなんだけど、
当時と全然変わらない小柴大造のボーカルが圧倒的に迫ってくる。
デビュー時期も悪かったなー。時代が時代ならもっと受けた筈なんだけど。

Shirley Collins/Lodestar(CD)

英国の女性フォーク・シンガー、シャーリーの実に38年振りの新作。
声のトラブルのため長らく引退状態だったのは知らなかった。
一聴した時「うわ、完全にお婆ちゃん声だー、駄目かなこれ?」って思ったけど、
何となく2回、3回と繰り返しプレーヤーにCDを入れるうちに、
英国特有の湿り気のある声とサウンドが心地よくなってしまっていた。
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Author:music freak out
新潟県の燕三条FM「ラジオは~と」にて、通常のFMではまず流れないであろう音楽の数々を独自の選曲で15年間オンエアーされていた異色音楽番組「music freak out」のナビゲーターだった「ナゴヤ」のエッセイなど。

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