Lou Reed その1

10月27日、ルー・リード逝去から2ヶ月。
今だに彼がこの世から去った実感が無い。
それほどルーの音楽は、自分にとって当たり前に存在するものだった。
多分、これからもずっと、彼の音楽が自分の中から消える事は無いだろう。
自分がルー、とういうか、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを知った当時は、
彼らの音楽はまだまだ好き者が聴くモノだった。
でも「ヴェルヴェットを聴いてる」って事が、ある種の通行手形みたいなもので、
じゃあOKだよ、って仲間に入れてもらえた。
そんな繋がりが無ければ、今の自分の人生は酷く味気ないものになってただろう。
「ロックンロール」の中で、ルーは「ロックンロールが人生を救ってくれた」と
歌ったが、それは自分にとっても同じ事が言える。
ただ、彼の音楽との最初の出会いは、実に最悪なものだった。

ヴェルヴェッツを知ることになった切っ掛けは、
JAPANの3rdアルバムの「quiet life」に入っていた「All Tomorrow's Parties」。

これがヴェルヴェツのカバーと知り原曲が聴きたくなった。
1980年初頭に、バナナが日本で再発され早速買って聴いてみた。
「音が悪い」「音が歪んでる」「ルーがメロディーを歌えてない」「単調」「暗い」
「パンクの元祖とか言うけど何か違う」「バナナ剥がしてしまった」などなどが、
当時の感想。今の俺が其処に居たら正座させて説教もの(苦笑)。

買ったばかりのLPは、すぐユニオンに売却。
で、再び手にするまで5年の歳月が流れる。

ある日、TVでルーのライブを偶然見た。「ロックンロール」を歌っていた。
相変わらず、メロディーが無く喋るような歌い方。でも今度は何故か
こちらに確かに届いて来た。5年の間に色んな音楽を聴いてきて、
自分が少し変わったせいだろうか。ともかく、その曲が入っているアルバムを聴きたい。
そんな衝動に駆られて、宇田川町に有った頃のタワーレコードでLP「Loaded」を手に入れる。

そのポップさと、何か裏側どす黒くね?みたいな、そんな感覚のそのアルバムが
あっという間にフェイヴァリットになった。そうなると芋ヅル式に、じゃあ他のアルバムは?
と言う事で次に聞いたのが「white light/white heat」。

このアルバムでの音の歪み方は、クリムゾンの「アースバウンド」と同じで
「パンク」的なものとして捉えてしまった(笑)。
ラウドだし、ノイジーだし、またその頃には非常階段などの「ノイズ」の洗礼も受けた後だったので
このアルバムは、「loaded」以上に惹かれた。
ちょうどCD化の時期と重なったので、音源入手は容易だったのも幸いした。

さて、そうなると気になるのは「バナナ」。あの時聴いた印象は最悪。
でももう一度聴き直してみよう。そうして聴き直した感想は、
その5年前の自分が抱いた感想が、全部肯定的な「褒め言葉」に転換されてしまった(苦笑)。

そうなるともう、やめられない止まらない状態で、ルーのソロ作品も結局は全部聞いたし、
モーリンやケイル、果てはダグ関連まで、最後は悪名高き「squeeze」まで
オリジナル盤を探し出す始末。


続く。


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Author:music freak out
新潟県の燕三条FM「ラジオは~と」にて、通常のFMではまず流れないであろう音楽の数々を独自の選曲で15年間オンエアーされていた異色音楽番組「music freak out」のナビゲーターだった「ナゴヤ」のエッセイなど。

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