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2018年MFOベストアルバム 成果&番外部門

2018年に聞いたものの中から、良かったと思うものを今年も発表。
Music Freak Out ベストアルバム。

成果 & 番外部門(順不同)

成果部門(成果部門は「ようやく入手」「掘り出し物」などといったレコードの事)

PANTA/P.I.S.S.(ビクター VHI-28361)(LP)
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「クリスタル・ナハト」と「頭脳警察/7」の間に挟まれた時期の作品という事で、
エア・ポケット的にあまり話題には上がらないアルバムではあるが、
仰々しいテーマを掲げることも無く、旨く肩の力が抜けた(「軽い」という事では無い)
ギター・ロック作品になっていて個人的には好きだった。
で、リアルタイムではCDで購入したんだけど、ようやくアナログ盤で入手。
リリースされた1989年はアナログ末期だから殆ど流通してなかったんだよなー。


SYD BARRETT/THE PEEL SESSIONS(STRANGE FRUIT SFPS043)(12')
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シド・バレットのジョン・ピール・セッション音源が、初めて正式リリースされた当時のアナログ盤。
訳有って手放してしまったが、なんとか再入手。
何度かCD再発もされたが、シド・ファンとしては持っておきたかった1枚。


DURUTTI COLUMN/LIVE AT THE VENUE LONDON(VU RECORDS VINI 1)(LP)
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1983年に4000枚限定でリリースされた、ドゥルッティ・コラムのロンドンでのLIVEを収録したLP。
これも再発はされているが、オリジナル盤が欲しくて探していたもの。
と言うかこれも以前持っていたけど手放してしまったヤツ。
こんなのばっかだな、オレ(苦笑)。


番外編
COBRA/VOICE(東芝EMI TOCT-24599)(CD)
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oi パンクのコブラ、再結成のEMI時代の2枚目。
この時期はコブラに興味が無かった為、全く知らなかった1枚。
あんまり期待せずに聴いたら、ロンドン・ポップ・パンクなテイストが全開した、
全曲捨て無しの好盤。
この頃のライブ見たかったなーと思ったら、当時はヨースコーのベースプレイが
全然「ダメダメ」であったらしい(web情報)。



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テーマ : 本日のCD・レコード
ジャンル : 音楽

2018年MFOベストアルバム 発掘音源部門

2018年に聞いたものの中から、良かったと思うものを今年も発表。
Music Freak Out的ベストアルバム。

発掘音源部門(順不同)

モダン・ドールズ/THE UNRELEASED TRACKS Vol.2(HEROES TVC-001)
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博多のビート・バンドの未発表曲集。
めんたいロック好きの者は必ず知っているバンドで、
1980年代には話題に上ることも多かったがメジャーデビューはせず。
甘くポップな曲調が多く、でもこの上っ面の安っぽさは多分計算づくであったであろう。


BLUE CHEER/THE '67 DEMOS(BEATROCKET BR148)(LP)
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轟音ロックの代名詞「ブルー・チアー」の1967年のデモ音源で、3曲入りの片面盤。
厳密にはラジオ放送用音源でネットでは簡単に聴けるのだが、
こうして正式アイテムとしてリリースされた事は意義が有る。
音質は良くないながらもアルバム音源とテイクと聞き比べると、
このデモの方が圧倒的に迫力が有る。
1stの音に少なからず不満がある自分にとっては、此方を愛聴してもしかたないところ。
3000枚限定。ブルー・ビニール。


阿部薫、豊住芳三郎/MANNYOKA 万葉歌(NoBusiness NBCD 107)(CD)
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LPも同時発売されたが、曲が多い方のこちらをセレクト。
豊住さんのドラムが加わると、阿部のプレイがとっちらからない印象。
阿部の音源の中では比較的「聴ける」方かなー。
貴重な音源と言う事でエントリー。


四人囃子/1974ワン・ステップ・フェスティバル(SUPER FUJI FJSP360)(CD)
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ワン・ステップ・フェスティバル出演時の単独音源が、BOXセットとは別音源の内容でリリース。
音質は良好とは言えないが、当時の現場の「空気」を少しでも感じることの出来る貴重な録音。
曲構成が難しいものも多いのだけど、LIVEでこの演奏技術はやっぱ凄いわ。


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ジャンル : 音楽

2018年MFOベストアルバム 再発部門

2018年に聞いたものの中から、良かったと思うものを今年も発表。
Music Freak Out ベストアルバム。

再発部門(順不同)

International Harvester/Remains(silence SRSBX3500)(5LP BOX)
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スェーデンのサイケデリック・バンド「トラッド・グラス・オー・ステナー」の前身バンド。
その未発表LIVE音源を含むアナログ・ボックス・セット。
スタジオ作は過去CD化もされていたし持ってもいるが、当然購入。
「北欧のAMON DÜÜL」の異名も伊達ではない、
ダウナーなサイケデリックを全編で展開。

能勢山陽生/物質と生命(ANTI MUSIC ANTICD-002)(CD)
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昨年art into lifeよりリリースされ直ぐ完売となった、ギター・ドローンの名作LPがCD再発。
ただしLPとはリミックスが異なり、別作品として捉えた方がいいかもしれない。
ギター・ドローンのある種、到達点ともいえる作品ではあるが、
現在能勢山氏はこの音を発していないので、もしLIVEに行かれる際はその点は注意されたし。
限定100枚。


栗原ミチオ/サンセット・ノーツ(ペダル PDL-1801)(LP)
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誇張では無く、日本が世界に誇れるギタリスト栗原道夫の
現在のところ唯一のソロ・アルバムがアナログ再発。
リリースされた事が非常に重要なのは間違いないのだが、
内容に関しては大ファンとしては「...」となるのが痛し痒し(苦笑)。

ディン・A・テストビルト/廃棄物(SUEZAN STUDIO SSZ3040)(7')
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コンセプトと異常な装丁(ゴミ入り)までも忠実に再現した、これぞリイシューの鏡。
エレクトロニクスとパンクを融合したテストビルトのデビュー・シングル。
ワタシも「ゴミ」に協力。こうした常識の逸し方は大好物。

ALEXANDER SPENCE/ANDOARAGAIN(MODERN HARMONIC MHCD-086)(3CD)
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元モビー・グレイプの中心人物アレクサンダー"スキップ"スペンスが残した
アシッド・フォーク、サイケデリックの名盤にして唯一のソロ・アルバム「OAR」が
ボーナス・トラックを「これでもか」と詰め込んでの再発。
っていうか、この「OAR」は再発される度、ボートラが増えて行くんですけど、
いっぺんに出せなかったもんでしょうかねぇ。


木田高介/DOG'S MAP & CAT'S MAP(ソニーミュージック DQCL 726)(CD)
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元ジャックスの木田高介唯一のソロ・アルバムが通販限定ながら遂にCD再発。
まぁ「フュージョン」なサウンドではあるのだが、
「フュージョン」が大嫌いだった時期にもこのアルバムだけは聴いていたので、
やっぱり木田さんは「何か」を音の後に隠していたのかもしれない。
「名盤」では無いかもしれないけど、日本ロックのオリジネーターの重要な1枚。


ガセネタ/Gaseneta(Full Contact KRYPT-129)(LP)
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以前CD BOXでリリースされた音源が殆どではあるが、
ガセネタのアルバム・サイズの作品としては初のアナログ盤。
異形かつ禍々しいロックが此処に詰め込まれている。

浜田真理子/mariko(SUPER FUJI FJSP-334)(LP)
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元々「アナログ」を強く意識させてくれるアルバムではあった。
昔、美音堂からアナログ化の話があったのだが流れてしまい、今回漸くの待望のLP化。
「黒真理子」の渾名に相応しく、隅々まで「黒」を強調したデザインも秀逸。
久保田真琴氏のアナログ・トランスファーの仕事も丁寧。

JAPAN/TIN DRUM(Virgin 671 041-7)(12'×2)
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正直「ハイレゾ」は自室の再生システムではその違いが判りにくいが、
これは何十年と聴き続けてきた盤でもあり、音の輪郭の際立ち方が顕著に判った。
ハーフ・スピードのマスタリングと45回転盤の威力恐るべし。
SACDの音より良かったんで、SACDの方を売り払った。
アビーロードスタジオでのマスタリング証明書付き。

THE GEROGERIGEGEGE/THE GEROGERIGEGEGE(VIS A VIS AUDIO ARTS vavaa88)(K7 BOX)
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幻の1stカセットが、オマケのインサートもふんだんに再発。
全編オーバーレベルの音は、やはりカセットという媒体がしっくりくるが、
その音は「狂っている」としか言えない。
「ノイズ」としての「ゲロゲリ」の姿はやはりこれが原点。



テーマ : 本日のCD・レコード
ジャンル : 音楽

2018年MFOベストアルバム 新譜部門

2018年に聞いたものの中から、良かったと思うものを今年も発表。
Music Freak Out ベストアルバム。

新譜部門(順不同)

Mimiz/ROMANTIK (Telocentrip TT-002)(CD)
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鈴木悦久、飛谷謙介、福島諭によるフリーセッション・ユニットの3rdアルバム。
カリンバ(?)の音から始まり、徐々に空間が電子音で満ちていく様が、
即興でありながら精密な絵画的で興味深い。


The New Blockaders & The New Movement/Le Cochon Danseur N'a Pas Obtenu De Applause(no lavel no number)(K7+3'DVD-R)
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TNBとTNMの共同作品で、1907年の映画「Le Cochon Danseur ...」へのオマージュ作。
至る処にブタに関するアートやコラージュがあり奇怪なジャケデザイン。
音はコラージュ&物音系&エレクトロニクスだが「ノイズ感」はやや乏しい。
DVD-Rはライブの映像だが、暗すぎてよく見えなずさながらホラー映画の雰囲気。
カセットとDVD-Rのセットで50部限定。


ヒカシュー/絶景(makigami mkr0012)(2CD+DVD)
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平沢進もゲスト参加した2016年12月25日代官山UNITでのライブ盤。
長年、ヒカシューは「テクノ」だと思い込んでいたのだけど、
数年前に「あれ?ホントはプログレなんじゃね?」と気付いた。
そんな心構えでいたものだから、実に新鮮に聴けた1作。
初回限定盤はLIVE映像のDVD付。


頭士奈生樹/IV(オルグ ORG-023cd)(CD)
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実に13年振りの新作。
とは言え、前作を愛聴してきたせいかそれほどのブランクが有ったとは思わなかった。
前作は「歌」に特化した内容に感じられたが、
今作はギターを全面に出してきている。欲を言えば1stの様な激しさも欲しい所。
とはいえ、凡庸な所謂「ギター・サウンド」とは完全に一線を画する。


桑山清晴/Falsegraphia(no label SR-003)(10inch Lathe Cut + CD-R)
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廃工場の空間に鳴る音響が心地よい。
「空間」を意識した奥深い音作りはこの人ならではのもの。
Lathe cut盤(1枚ずつPC板にカットするもの)と、同内容のCD-Rのセット。限定45部。


カブトとヤス&FRIENDS/実況録音盤 2018(no label humanerror-001)(CD)
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奇形児ヤスの別ユニット「カブトとヤス&FRIENDS」の、洋楽の日本語詩カバーも含むLIVE盤。
全体的に「昭和歌謡」のテイストが強いが、ヤスのやさぐれた声質が合っている。
特にカナリア時限爆弾のカバー「刺青の男」は白眉の出来。限定100枚。


浜田真理子/LOUNGE ROSES-浜田真理子の昭和歌謡(コロムビア COCP-40540)(CD)
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浜田真理子のカバー自己消化&再構築の匠の技は今に始まった事では無いが、
こうしてまとまって聴くとより実感が伴う。
昭和歌謡の普遍さを更に強化する歌は強力。


Twink/Think Pink III(Vincebus Eruptum Recordings VELP021)(LP)
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元ピンク・フェアリーズのトゥインクの新作で、あのサイケの名盤「Think Pink 」の続編と聞けば、
来年リリース50周年を迎える「Think Pink 」の「便乗商法かよ」と見てしまうだろう(笑)。
それほど近年のトゥインクの作品は、まぁ「アレ」だった訳だし...。
で、期待せずに聴いてみたら、全編を占めるアシッド・フォークが存外に良く、
何度も聞き返してしまう始末。
クレジットを見たら、トゥインクがセルフ・プロデュースでない。うん、なるほど、そのせいか。
500枚限定のピンク・ビニール。


うーん、限定盤ばっかりだなー、オレのチョイス(苦笑)。




テーマ : 本日のCD・レコード
ジャンル : 音楽

Broken Music Artists Recordworks

アートレコードカタログ&指南書である「Broken Music」が復刻とのことで勿論購入。

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オリジナルの書籍が発売された1989年当時には、
まだこの手の音楽にはそれほど深くのめり込んでいなくて購入は見送った覚えがある。
まぁ、サイケ者にとっての「FLASHBACK」と同様の本と言ってもいいかもしれない。
「FLASHBACK」は本当に読み込んだもんなー(笑)。

で、この「Broken Music」をペラペラとめくってみたが、
知らないレコードばっかりなんじゃないかと思ったら、案外と知ってるのや持ってるのがチラホラ。
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それであれば、この中で知らないレコの多くは自分の琴線に触れるのが多いかもと言う事。
しばらくはこの本を頼りに、新たな音を探せそうな気がする(笑)。

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全280ページの異様なまでの濃厚さは、すでにゲップが出そうではあるが楽しみ。
Milan Knízakのソノシート付き。

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

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プロフィール

music freak out

Author:music freak out
新潟県の燕三条FM「ラジオは~と」にて、
通常のFMではまず流れないであろう音楽の数々を
独自の選曲で15年間オンエアーされていた異色音楽番組「music freak out」の
ナビゲーターだった「ナゴヤ」のエッセイなど。

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