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「ANTI MUSIC WINTER LIVE」

2/21夜、新潟市NEXT21の1階アトリウムにて「ANTI MUSIC WINTER LIVE」を見にいった。
福島諭さんと能勢山陽生さんがそれぞれ交互に2セットづつ演奏。
吹き抜けの空間の響きが、まず非常に心地良かった。
が、途中で暖房が切られたため、かなり寒い状態での鑑賞は、ややきつかった(苦笑)。

福島さんの演奏は、電子音に加工した生楽器の音を取り入れたりと、
以前は無機質な電子音が多かったが、最近は現代音楽的なクラシカルな雰囲気が強く出ている。
昨年リリースされたソロ・アルバムはそれが顕著に現れている。

能勢山さんは、1stセットは奏でる音のアプローチを様々に変え、ドローンから離れた音。
2ndセットは本来得意とされるドローン演奏に加え、時折激しいノイジーな音塊をぶつけていた。

両者とも、以前の演奏イメージから違ったアプローチを試しているのが興味深かった。
能勢山さんは4月に新譜(LP)と、過去のカセット作品がCD化され、
art into lifeよりリリースされるという。
早速、ご本人に予約した(笑)。

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三条八幡宮 秋季祭礼

三条八幡宮 秋季祭礼

今日の三条新聞の記事写真に小さく写りこんでた(笑)。
9/14、9/15と八幡宮で秋の実りを祝う祭礼に行ってきた。
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今年春の「太々神楽奉奏」でも書いたが、もっと人が集まっていいんだけどなぁ...。
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神々の功績を称え、平穏な自然と作物の豊穣を祝い、悪を払い幸福を祈願する、
そんな舞いを見ながら、また福島を思った。

改めて書くが、明らかな人為的な過ちによって
その「作物の豊穣を祝う」ことも出来なくさせられた原発事故。
「電源消失など有り得ない」として、結果事故を誘引した自民党と
東電にこの舞いを見せたい。
あんたらが「福島」の「祝い」を無くしたんだ。

三条祭 太々神楽奉奏

今年の三条祭は、好天と週末に重なった事と好天に恵まれた事もあって、
大名行列、舞い込み、屋台などに凄まじい(笑)人が繰り出した。

で、今日は「太々神楽奉奏」が有り、仕事も休勤だった事もあり見にいったのだが、
こちらは例年通りの約30~40人程の見物人。
うーん、何で?(悲)
自分はこちらの方が面白く、いつも目当てなのに。
もっと広報次第では多くの人を見込めると思うのになー。
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「五穀撒」ではお菓子類を撒くのだが、少ない子供たちを見ると残念な気持ちになる。
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神々の功績を称え、平穏な自然と作物の豊穣を祈り、悪を払い幸福を祈願する、
そんな舞いを見物しながら、福島を思った。
自然の猛威によってその豊潤も叶わない事もあるが、
明らかな人為的な過ちによってその「作物の豊穣を祈る」ことも出来なくさせられた、原発事故。
「電源消失など有り得ない」として、結果事故を誘引した(暴論だが敢えて言っとく)某首相にこそ、
この祈りを見せたい。
貴方が、「福島」の「祈り」すら出来なくしたんだよ。
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4/5 能勢山陽生、宮本尚晃 ライヴ・レビュー

4/5新潟市内「砂丘館 蔵」にて、能勢山陽生(ex.ディーゼル・ギター)、宮本尚晃のライブを見た。
能勢山陽生の演奏を聴くのはおよそ3年振り。
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彼のLIVEは平日開催が多く、三条市内に住んでいるので退勤後に直行したとしても、
会場に到着する頃は終演だったりと(退勤時間が読めないので尚更)、ここ数年は足が遠のいていた。
昨年末より労働環境が変わり、平日の遠方のLIVEにも仕事が終わってから
余裕をもって行ける様になったので今回参加することができたのだが、
目当ての能勢山氏の音は以前とは大きく異なっていた。

当日は、能勢山、宮本、両氏が交互に2セットづつ演奏。

2人とも演奏スタイル自体は似通っていて、
ガラス瓶やボトルネックなどを使い、ギター弦に触れる微細な感覚を操りフィードバックを紡ぎ出すが、
奏でる音は2人とも勿論異なっていた。

宮本の演奏は、ボトルネックを当てる位置はネック12フレットに固定し、擦り具合や押さえつけの微細によって
出てくる音は時折管楽器やピアノのそれに似た響きのようにも聞こえた。
不協和音では無かったので恐らくオープン・チューニングをしてあったと思われるのだが、
やや控えめな音量ではあるが繊細な音の粒子が会場を漂っていた。

そして能勢山の演奏。
いつもの様にガラス瓶を用いて弦に当てる具合で音を、こちらは大音量で会場内に蔓延させる。
いつもと違っていたのは、以前の芳醇に細かく砕かれた音ではなく、
一音一音を聞かせるような粒のハッキリした音を響かせていた。
一音が判りやすいため、人によっては不協和音に聞こえてしまうのだろうが、
その何かに溶け込む事を拒むような音は、新鮮にも聞こえた。

終演後に能勢山氏に尋ねたところ、やはりその点を意識して演奏を変化させているとの事。
まだ少し未消化な部分も感じられたのだが、今後の展開に大いに期待したい。


能勢山陽生/風の器

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宮本尚晃/眼の戯れ

27年振りの京都探訪とヴァシュティ・バニヤンのライヴ

27年振りの京都探訪とヴァシュティ・バニヤンのライヴ

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9月22日に京都教育文化センターでヴァシュティ・バニヤンのライブが行われる、
という事で実に27年振りに京都まで赴いた。
京都に訪れるのは、1988年夏にマーブル・シープのローディーで来たとき以来。

前日の夜行バスで22日早朝に京都到着。朝食は知人から教えていただいた
著名なラーメン店で取る。しかし朝5時から開店してるラーメン店って。
しかもこんな早朝に30人ほど行列が出来てたし(苦笑)。
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空腹を満たしたあと、駅前のネットカフェで仮眠を取り体調を整え、
夕方の公演までは事前にチェックした京都市内のしたレコード店廻りを敢行。
meditations、パララックス、タワー・レコード、ジェット・セット、100000tアローントコ、
happy jack、ポコ・ア・ポコなどに立ち寄る。

途中、昼食はMr薀蓄氏から紹介してもらった京極の鰻屋「かねよ」でうな丼。
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しかし、今回レコード店を廻るも、購入は1枚も無し。
あくまで個人的な思いなのだが、どのお店もジャンルが多すぎて(あくまで個人の感想です
)焦点がボケて見えてしまって、なんかこう「ガーッ」とエサ箱に向かう気合が乗らなかったというか、
もっと特化先鋭された品揃えの店しかもう反応できなのかも、俺、とか思ってしまった。
そして購買意欲も明らかに低下している気もする。
ただ、あくまで自分自身の気持ちの問題なのでお店側には何ら問題も無いので、一応念の為。

以前に京都に来た時は、マーブル・シープに付き添って京都CGCBでのライブと
河原町河川敷でのストリートライブ。
宿はレニングラード・ブルース・マシーンの田畑氏の自宅だったりしたので、
今回のように京都の街中を探索するという事はのは、たぶん高校の修学旅行以降無かったかも。
おまけに京都の交通事情に慣れていないため、バスや地下鉄や電車などの利用方法が把握出来ず、
またレコ屋の位置確認も不慣れなため、結構な距離を徒歩で移動してしまい、
帰宅後は足の筋肉痛に悩まされた。
あと、長年に渡り自分の脳内でイメージされていた京都駅の風景が、
実は駅前の京都タワーとすり替えられてた事が今回判明。ずーと京都タワーの
ぼんやりと記憶された概観を京都駅と勘違いしていた。
人の記憶ってやっぱり曖昧なんだなーと実感。
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この京都駅を
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これだと思っていた(苦笑)。


さて、今回の京都訪問の本来の理由。
ヴァシュティ・バニヤン公演。
説明は不要だとは思うが、彼女は英国フォーク界の伝説の歌姫。
1970年にリリースされた1stアルバム以降音楽シーンから遠ざかっていたが、

2005年にアルバム「ルックアフタリング」で復帰。
その変わらぬ歌声はフォーク・ファンは元より、
サイケ・ファン、プログレ・ファンからも歓迎された。(多分)

来日は2度目になるのだが、前回は公演が平日と言う事もあって
見に行く事ができず涙を飲んだのだが、今回の公演のうち京都がシルバー・ウィークの中日。
これを見逃すときっと死ぬまで後悔すると思いチケットを購入すると、自分の思いが伝わったのか、
まさかの最前列やや左寄り(と言うかステージ並びでいうとヴァシュティ寄り)を入手。
もうそれからずっとバシュティに思いを馳せていた訳だが。

少し道に迷ったあと会場に付き、座席に着こうとしたらトラブル発生。
自分の席に誰かの私物が置かれていた。
隣の席の人が「ちょっと」置いた様な状態では無いのは明らかだった。
まさか席の2重発行?とスタッフの人に確認を取ってもらう。開演10分前になってようやく、
私物を置いてた外国人が席を間違えてたことがわかる。
しかし、その間違えてた席ってのがずーっと後ろの席。
どうしたら最前列と間違うのか?という、とんでもないレベルの勘違いにしばし唖然。


そしてまもなく演奏が始まったのだが、ステージ上は非常にささやかな照明と簡易なセット。
セピア色の電球型の照明がステージ上で仄かに点滅する。
サポート・メンバーは、「Heartleap」にも参加しているギャレス・ディクソン。
共にアコースティック・ギターを演奏し、よくありがちの「ストローク」演奏はほぼ無し。
2人が爪弾くアルペジオや単音のギター響きとヴァシュティのあの消え入りそうな、
それでいて優しく穏やかで存在感のある、1970年の昔と2015年の今と
殆ど変わる事のないヴァシュティの歌声。
セピアの照明とそんな音に浸っていられるだけで幸せに思えてくる。
ほぼ一曲ごとに次やる曲のエピソードを交える。
「これは当時のボーイフレンドとのトラブルを歌った曲」とのコメントで会場から笑いが起こる。
今でも充分若い世代をも魅了してるであろう彼女の歌声は、
最初からその古びない普遍性を持っていたのだと思う。
その声質とメロディは、やはり自分を魅了して止まないと再認識
約1時間強の、やや短めのライブだったが2回目のアンコールを終えてお辞儀をする
彼女の笑顔のその素敵な事といったらなかった。

終演後はこのCDにサインと握手をさせてもらった。

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強行軍での旅になったが、やはり無理してでも見にいけてよかった。
ただ、新潟帰ったあと、案の定体調を崩した。寄る年波も再確認。




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music freak out

Author:music freak out
新潟県の燕三条FM「ラジオは~と」にて、
通常のFMではまず流れないであろう音楽の数々を
独自の選曲で15年間オンエアーされていた異色音楽番組「music freak out」の
ナビゲーターだった「ナゴヤ」のエッセイなど。

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